3. そのうちの一頭〔エホアハズ王〕は強いライオンに育ち、獲物を捕らえることを習い、ついに人を食べるようになった。
4. そこで、諸国から狩人が集められ、そのライオンを落とし穴で捕らえると、鎖につないでエジプトへ連れて行った。
5. 母ライオンであるイスラエルは、その子への望みが絶たれたので、残る子の中から別の一頭〔エホヤキン王〕を取り、百獣の王となるように訓練した。
6. それで、このライオンは仲間の指導者となり、獲物を捕らえることを習い、やがて人を食べるようになった。
7. 近隣の国々の宮殿を破壊し、町々を廃墟とし、農地を荒らし回り、作物をだめにした。 この地の人はみな、そのうなり声を聞くと、恐ろしさのあまり震え上がった。
8. それで、諸国の軍隊が四方八方から攻め上り、彼を落とし穴に追い込んで捕らえた。
9. 彼を檻に入れ、バビロン王の前に連れ出した。 彼は捕囚となり、その声は二度とイスラエルの山々で聞かれなくなった。