39. おまえの愛人である多くの国々の手で、おまえを滅ぼす。 彼らはおまえが建てた売春宿や偶像の祭壇を打ちこわし、着ている物をはぎ取り、美しい宝石を奪い取り、丸裸にし、さんざん辱しめる。
40-41. 彼らは家々を焼き払い、大ぜいの女の見ている前でおまえを罰する。 わたしは、おまえが他の神々と姦通することをやめさせる。おまえが同盟国にこびて報酬を支払うようなこともやめさせる。
42. その時ようやく、わたしはおまえに対する激しい怒りを静め、ねたみを水に流し、平静になる。 もう怒ったりしない。
43. だがまず、おまえが犯したすべての罪を徹底的に罰する。 おまえは若いころに受けた恵みを忘れ、これらすべての悪事を働いて、わたしを怒らせたからだ。 これは神様がお語りになるのです。 おまえは悪事を重ねるばかりか、感謝することも忘れている。
44. 『あの母親にして、この娘あり。』 みんながおまえのことを、こう言っている。
45. おまえの母親は夫と子供をきらったが、同じことをおまえもしている。 姉妹とも似たり寄ったりだ。 彼女たちも夫や子供をないがしろにした。 だから、おまえの母はヘテ人、父はエモリ人だったに違いない。
46. おまえの姉サマリヤは、娘といっしょに北に住み、妹ソドムは、娘といっしょに南に住んでいる。
47. もっとも、おまえは二人のようには罪を犯さなかった。 いや、無関係と言ってよいくらいだった。 それが、あっという間に、二人をはるかにしのぐほど堕落してしまったのだ。
48. 神様はお語りになります。 ソドムとその娘たちは、おまえやおまえの娘たちほどのしたたか者では、断じてなかった。
49. 妹ソドムとその娘たちの罪とは、貧乏人が飢えて苦しんでいるのを見ながら、思い上がり、安逸をむさぼり、腹いっぱい食べていたことだ。
50. 彼女たちはわたしの見ている前で、無礼にも多くの偶像を拝んでいた。だから、わたしは彼女たちを滅ぼしたのだ。
51. サマリヤでさえ、おまえの半分も罪を犯していない。 おまえは姉妹たちがした以上に偶像を礼拝した。 おまえに比べたら、姉妹たちはずっとまともに見える。
52. だから、彼女たちの罰がおまえより軽いと言って驚くな。 おまえがやったことは、ほんとうにひどいことだ。 おまえに比べたら、姉妹たちは潔白にさえ見える。
53. ところで、いつの日にか、わたしはソドムやサマリヤ、そしてユダをも、以前のように栄えさせる。
54. おまえが受ける恐ろしい刑罰を見て、ソドムやサマリヤは、自分たちの刑罰はまだ軽かったと慰められるだろう。
55. やがて、おまえの姉妹であるソドムとサマリヤ、また、その全住民は、元の所へ帰る。 その日には、ユダにも繁栄が戻ってくる。