エゼキエル書 16:1-8 リビングバイブル (JLB)

1. 再び、神様からお告げがありました。

2. 「ちりの子よ、胸がむかつくような罪のことでエルサレムに言え。 

3. 神様は、エルサレムについてこうお語りになります。 おまえはカナンの地で生まれ、カナン人にまさるところは何もない。 おまえの父はエモリ人、母はヘテ人だったのだ。 

4. おまえが生まれた時、だれも面倒を見てくれなかった。 へその緒も切ってもらえず、裸のまま、うぶ湯にも入れてもらえず、うぶ声もあげられずに放置されていた。 

5. 目をかける人もなく、かわいそうに思って世話をしてくれる人もなかった。 生まれたその日に、野原に捨てられ、死ぬばかりだった。 おまえなんか、いらない子だったのだ。

6-7. ところが、わたしが通りかかって、血まみれのままのおまえを見つけたのだ。 『死んではいけない! 野の草のようにたくましく、大きくなるのだ!』と、わたしは言った。 すると、そのとおりになったのだ。 おまえは背も高く、ほっそりと、しなやかになり、玉のように美しい、うら若いおとめに育ち、乳房もふくらみ、髪も伸びた。 だが丸裸だった。

8. しばらくして、おまえのそばを通りかかると、結婚できる年ごろになっていた。 そこで、わたしの衣でおまえを包み、結婚の誓いをした。 誓約を交わして、おまえはわたしのものとなった。 

11-12. また、すばらしい装身具、腕輪や首飾り、鼻輪、イヤリング、宝石のついた冠も整えた。 

30-31. そこで、神様はお語りになります。 こんなことをするおまえの心は、なんと汚れていることよ。 道という道に、売春宿である偶像の祭壇を築き、ずうずうしく淫行を重ねている。 おまえは、売春婦よりも悪い。 金を得るためでもなく、ただ悪にふけるために、そうしているからだ。 

33-34. 売春婦は報酬を得るために働いている。 それで、男たちは多くの贈り物をする。 ところがおまえときたら、自分のほうから贈り物をして、自分のところへ来てくれるようにと、男たちを買収している。 売春婦とは全く反対のことをしているのだ。 だれもおまえなんか求めないから、自分から報酬を払わなければならなかったのだ。

40-41. 彼らは家々を焼き払い、大ぜいの女の見ている前でおまえを罰する。 わたしは、おまえが他の神々と姦通することをやめさせる。おまえが同盟国にこびて報酬を支払うようなこともやめさせる。

59-60. それというのも、神様がこうお語りになるからです。 わたしは、おまえが約束を破ったので報復する。 おまえは、わたしと結んだ神聖な契約を、いとも簡単に破ってしまった。 だが、わたしは、おまえの若いころに結んだ契約を、これからも守る。 わたしはおまえと永遠の契約を結んだのだ。 

エゼキエル書 16