1. 再び、神様からお告げがありました。
2. 「ちりの子よ、胸がむかつくような罪のことでエルサレムに言え。
3. 神様は、エルサレムについてこうお語りになります。 おまえはカナンの地で生まれ、カナン人にまさるところは何もない。 おまえの父はエモリ人、母はヘテ人だったのだ。
4. おまえが生まれた時、だれも面倒を見てくれなかった。 へその緒も切ってもらえず、裸のまま、うぶ湯にも入れてもらえず、うぶ声もあげられずに放置されていた。
5. 目をかける人もなく、かわいそうに思って世話をしてくれる人もなかった。 生まれたその日に、野原に捨てられ、死ぬばかりだった。 おまえなんか、いらない子だったのだ。
8. しばらくして、おまえのそばを通りかかると、結婚できる年ごろになっていた。 そこで、わたしの衣でおまえを包み、結婚の誓いをした。 誓約を交わして、おまえはわたしのものとなった。
11-12. また、すばらしい装身具、腕輪や首飾り、鼻輪、イヤリング、宝石のついた冠も整えた。
13. こうして、おまえは金や銀で美しく身を飾り、刺繍した絹やリンネルをまとっていたのだ。 そのうえ最高のごちそうを食べて、いちだんと美しくなった。 まるで女王のように、いや、まさに女王そのものになったのだ。
14. その美しさは回りの国々の評判になった。 わたしが言うとおり、おまえはわたしの贈り物で美しさを極めていたのだ。
15. ところがおまえは、自分の美しさを鼻にかけ、それさえあれば、わたしなしでもやっていけると考えた。 そして、やって来る男には、だれかれかまわず、売春婦のように身を任せた。 おまえの美しさは、それを求める男のものになり下がった。
16. わたしが与えた愛らしい物を偶像の宮のために使い、また売春の床を飾るために使ってしまった。 全く信じられない、前代未聞のことだ。