1-3. ブジの息子エゼキエルは祭司でしたが、バビロンに連れて来られた捕囚のユダヤ人の一人として、ケバル川のほとりに住んでいました。六月も終わろうとするある日、突然、天が開いて、私は神様からの幻を見たのです。 その時、私は三十歳になっていました。
4. その幻の中で、北の方から、燃える火のような巨大な雲を前面に押し出しながら、激しい嵐が私を目がけて突進して来るではありませんか! 雲に包まれた火は絶えず閃光を発し、火の中には、みがき上げた真鍮のように輝くものがありました。
5. すると、その雲の真ん中から、人間のように見える奇妙な姿をした四つのものが現われました。
6. その四つのものは、それぞれ四つの顔と二対の翼をもっているのです。
7. 足は人間の足のようですが、先が子牛のひづめのように分かれていて、みがいた真鍮のように輝いているのです。
8. また、それぞれ翼の下から人間の手が出ているのが見えました。
9. この四つの生きものは翼を連ねて、曲がらずにまっすぐ飛んで来ました。
10. それぞれ正面は人の顔、右側はライオンの顔、左側は牛の顔、背面はわしの顔をしていました。
11. 二対の翼は背中の中央から広げられ、一対は両側の生きものの翼に連なり、他の一対は体をおおっていました。