10. ですが、それにもかかわらず、神様、こんなことになってしまい、何と申し上げたらよろしいのでしょう。 またしても、ご厚意を踏みにじり、おきてを破るようなまねをしでかしました。
11. 私どもの国は、先住民族の恐るべき風習によって、すっかり汚れきっているとは、預言者たちが警告してくれていたことです。 この地は、端から端まで腐りきっています。
12. だからこそ、娘は土着の者と結婚してはならず、息子は土着の娘を妻に迎えてはならない、また、ささいな事でも、この地の国々とはかかわってはならないと、神様はお命じになったのです。 この定めに従いさえすれば、国は繁栄し、永久にその富を子孫に伝えることができる、と約束してくださいました。
13. このたび、私どもの犯した罪の重さに比べればずっと軽い罰とはいえ、捕囚という罰を受けたにもかかわらず、
14. こうして幸いにも帰国してみれば、またまたご命令に背き、恐るべき国民と結婚したりするのですから……。 御怒りは、今度こそ、このひと握りの生き残りの者さえも、滅ぼし尽くすことでしょう。