3. すると、ユーフラテス川西岸地域の知事タテナイと、シェタル・ボズナイは、同僚を引き連れて、直ちにエルサレムへ駆けつけ、とがめだてました。 「だれが、神殿再建と城壁の補修を許可したのだ。」
4. 彼らはまた、工事にたずさわっている者全員の名簿を提出するよう、要求しました。
5. しかし、全状況は神様の見守りのうちにあったので、敵が力ずくで工事を中断させにかかるようなことはなく、ダリヨス王が事の真相を確かめて決断を下すまで、作業は続けられました。
6. 知事タテナイ、シェタル・ボズナイやほかの高官たちから、ダリヨス王にあてた手紙は、次のとおりです。
7. 「ダリヨス王に全き平安がありますように。
8. このたび、ユダの偉大な神の神殿の工事現場を見回りましたところ、巨大な石が積まれ、壁には木材が組まれておりました。 工事は急ピッチで進み、順調のようです。
9. そこで、『だれの許可を得てやっているのか』と、指導者たちに問いただし、
10. ご報告するため、名簿を提出せよと言ってやりました。
11. すると、こう答えるではありませんか。 『私たちは天地の神様のしもべであり、イスラエルの偉大な王が数世紀前にここに建てた神殿の、復興を図っているのです。
12. のちに、先祖たちは神様のお怒りを買い、見捨てられました。 神様はネブカデネザル王の手で神殿を破壊させ、人々をバビロンに捕らえ移させたのです。』
13. 彼らは、バビロン王クロスの元年に、王が神殿再建の命令を下された、と言いはるのでございます。
16. 帰国したシェシュバツァルは、エルサレムに神殿の土台をすえました。 それ以来、工事は続いていますが、まだ完成してはおりません。
17. どうか、バビロンの王室の文庫を調べ、はたしてクロス王がそのような命令を下していたかどうか、お確かめいただきたいのです。 その上で、本件に関するご指示をお聞かせください。」