エステル記 6:1-2-6 リビングバイブル (JLB)

1-2. さてその夜のこと、王はどうしても寝つかれません。 しばらく読書でもしようかと、書庫から王国の記録文書を持って来させました。読み進むうち、ある項目に目が行きました。 門の警備に当たっていた役人ビグタンとテレシュが企てた、王の暗殺未遂事件のところです。計画が未然に防げたのはモルデカイの手柄だとあります。

3.  王はそばにいた者に尋ねました。「このモルデカイに何かほうびを取らせたかな。」「何も取らせてはおりません。」

4.  「だれか外庭で勤務についている者はおらんか。」 王がこう言った時、例の絞首台にモルデカイをつるす許可を得ようと、ハマンが城の外庭にさしかかったところでした。

5.  そこで家来は答えました。 「ハマン様がお見えです。」「ちょうどよい。 ここへ呼べ。」 

6. ハマンが来ると、王はさっそく話を切り出しました。 「余の眼鏡にかなった者には、どんな栄誉を与えたらよいものかな。」ハマンは心のうちで思いました。 「きっと私のことだぞ。 私以外に、陛下が栄誉を与えたいと思う者などいるはずがないからな。」

エステル記 6