エステル記 3:1-10 リビングバイブル (JLB)

1.  その後まもなくして、王は、アガグ人ハメダタの子ハマンを総理大臣に抜擢しました。 今やハマンは、国王に次ぐ実力者です。 

2. 彼に出会うと、王の家臣はみな、うやうやしく頭を下げます。 そうするようにとの王の命令だったのです。 ところがモルデカイだけは、絶対に頭を下げようとしませんでした。

7. 計画を決行する日は、さいころで決めることにしました。 アハシュエロス王の治世の第十二年の四月のことです。 その結果、決行の日は翌年の二月と決まりました。

8.  こうしてハマンは、王にうかがいを立てました。 「この帝国のどの州にもくまなく入り込んでいる、ある民族をご存じでしょうか」と、彼は切り出しました。 「彼らの法律と申しますのが、どの国のものとも違っておりまして、そのために陛下の命令に従おうともいたしません。 この上やつらを生かしておいては、陛下のおためになりません。 

9. もしよろしければ、やつらを皆殺しにせよとの勅令を、出していただけませんか。 必要な費用につきましては、私が六十億円を国庫に納めさせていただきますので。」

10.  王は同意し、考えの変わらぬしるしにと、指輪をはずしてハマンに渡しました。 

エステル記 3