11. 「アハズよ、わたしはおまえの敵を粉砕すると言った。 この約束の確かなしるしを求めよ。 天でも地でも、望みどおりのものを。」
12. 「と、とんでもありません。 そんなことで、わざわざ神様をわずらわすなど恐れ多くて……。」 王は首を振りました。
13. その返事を聞き、イザヤは開き直りました。 ダビデの家よ。 あなたがたは私の堪忍袋の緒を切らせるだけで満足せず、神様の堪忍袋の緒まで切らせようとするのですか。
14. それならそれでいいでしょう。 しるしは神様がお決めになります。 見ていなさい。 処女が子供を産みます。 彼女は生まれた子にインマヌエル〔「神様がいっしょにおられる」の意〕という名前をつけます。
15-16. この子が乳離れして、正しいことと悪いことの区別を知るころまでには、あなたがたがこわがっているイスラエルとシリヤの王は、二人とも死んでしまいます。
17. しかし安心はできません。 やがて、あなたとあなたの国民とあなたの父の家に、恐ろしいのろいが下ります。 ソロモン帝国がイスラエルとユダに分かれて以来、一度もなかった恐怖が襲います。 アッシリヤの大王が大軍を率いて押し寄せるのです。
18. その時になると、神様は北部エジプトとアッシリヤの軍隊に合図します。 彼らははえのように群がり、はちのように襲いかかって、あなたがたを刺し殺します。
19. どっと押し寄せ、国中いたる所に攻め入り、よく肥えた地だけでなく、人家のない谷やほら穴、いばらだらけの地までも侵略します。