2. 彼らはいかにも神を敬うかのように振る舞っている。 毎日神殿へ来て、おきての朗読を聞いて喜ぶ。 まるで、神のおきてに従うことを望み、神の戒めを軽んじることなど考えられない、といったふうに見える。 見た目には、正しく礼拝することを心から願い、神殿での奉仕をことのほか愛しているようだ。
3. 彼らは不満げに言う。 「神様の前で断食したのに、なぜ心に留めてくださらないのですか。 なぜ、私たちのいけにえをご覧にならないのですか。 どうして、私たちの祈りを聞いてくださらないのですか。 たくさんの罪滅ぼしをしたのに、目も向けてくださいませんでした。」 その理由を説明しよう。 おまえたちは断食の最中にも悪い楽しみにふけり、雇った労働者をいじめている。
4. 考えてもみろ。 仲間割れしながら断食して、いったいどんな利益があるというのか。そんな断食をしても、わたしとの関係は少しもよくなるはずがない。
5. そんな罪滅ぼしが何だ。 風に揺られる葦のように頭を下げたり、荒布をまとい灰をかぶったりすることを、はたしてわたしが望んでいるだろうか。