イザヤ書 51:3-22 リビングバイブル (JLB)

3. わたしはもう一度イスラエルを祝福し、砂漠を花畑とする。 何も生えなかった荒野はエデンの園のように美しくなる。 そこは喜びと楽しみにあふれ、感謝と美しい歌声が絶えない。

4. わたしの国民イスラエルよ、よく聞け。 わたしは必ず正義が勝つようにしてみせる。 

5. 思いやりと正義はもうすぐ来る。 救いは門口まで来ている。 わたしは国々を支配する。 世界中の人がわたしに望みをかけ、わたしが来るのをひたすら待っている。 

6. 高い空と足もとの大地を見よ。 大空は煙のように消えてなくなり、大地は着物のように古びる。 そこに住む者は、はえのように死ぬ。 だが、わたしの救いはいつまでもすたらない。 わたしの正しい政治は、とだえることも行きづまることもない。

7. わたしの言うことを聞け。 正しいこととまちがったことが区別でき、わたしのおきてを大切に胸にしまっている人たちよ。 そしりや中傷をこわがるな。 

8. そんな連中は、しみや虫が着物を食い荒らすように、食い尽くされる。 だが、わたしの正義と思いやりはいつまでもなくならず、わたしの救いは代々限りなく続く。

9. 神様、目を覚ましてください。 立ち上がって、力を奮い起こしてください。 エジプトを打った昔のように、ナイルの竜を刺し殺した時のように立ち上がってください。 

10. あなたは今も、海を干上がらせ、自ら救い出した国民の通り道を造った時と同じように、全能の神様ではありませんか。 

11. 神様に救い出された人たちの帰って来る時がきます。 喜びと永遠の楽しさにあふれ、歌いながらエルサレムに帰って来ます。 悲しみと嘆きは跡形もなくなります。

12. おまえを慰め、喜びを与えるのは、このわたしだ。 だから、草のようにしおれて枯れるただの人間を、こわがってはいけない。 

13. ところがおまえたちときたら、おまえたちを造った神を恐れず、星を大空にちりばめ、地を造ったわたしを忘れてしまった。 一方、人からの圧力を絶えずこわがり、憤りを買いはしないかと一日中びくびくしている。 

14. だが奴隷の生活も長くはない。 もうすぐ自由の身だ。 地下牢や飢えや死とは縁がなくなる。 

15. わたしはおまえたちの神、主であって、海を真っ二つにし、とどろく波を壁にして通り道を造った。 

16. わたしのことばをおまえたちの口に入れ、手の中におまえたちを隠して守った。 星をそれぞれ決められた場所に置き、地球を造った。 わたしはイスラエルに、「おまえはわたしのものだ」と言いきれる神だ。

17. エルサレムよ、目を覚ましなさい。 もう十分に、神様の憤りの杯を飲みほしました。 恐怖の杯を最後の一滴まで飲みました。 

18. 力を貸し、相談相手になってくれる息子は、一人も残っていません。

19. 荒廃と滅亡、それだけがあなたの分け前です。 ほかには、ききんと剣しかありません。 だれが同情し、慰めてくれるでしょう。 

20. 息子たちは網にかかった大かもしかのように気を失い、道に転がっています。 神様がお怒りになったからです。 

21. 困り果て、酒も飲まないのに頭がもうろうとしている人たちよ、安心しなさい。 

22. ご自分の国民をかばう神様は、きっぱり断言なさいます。 「さあ、おまえの手から恐ろしい杯を取り上げよう。 もう二度とわたしの怒りを飲まなくてよい。 それは過ぎ去った。 

イザヤ書 51