イザヤ書 5:2-10 リビングバイブル (JLB)

2. その方は畑を十分に耕し、石ころをぜんぶ取り除き、最上のぶどうの木を植えました。 見張り台を建て、岩を掘って酒ぶねまで造り、収穫期を楽しみに待ったのです。 ところが、実ったぶどうは野生ですっぱく、全くの期待はずれでした。

3.  さて、エルサレムとユダ王国の者たちよ。 これで問題点がはっきりした。 さあ、裁判官になってくれ。 

4. わたしはこの上、いったい何ができるだろう。 これまでしたのに、なぜわたしのぶどう園は甘いぶどうではなく、野生のぶどうを実らせたのか。 

5. こうなったからには垣根をこわし、ぶどう園を牧場にして、家畜や羊の踏みにじるままにするほかない。 

6. 枝をおろしたり雑草を取ったりせず、いばらのはびこるままにしておこう。 また二度と雨を降らせないよう、雲に命じよう。

7.  この話のぶどう園というのは、実は神様の国民のことです。 イスラエルとユダは、神様のお気に入りの土地でした。 神様はそこが正義の国となるのを期待していたのに、実際にお目にとまったのは流血の惨事でした。 正しいことが行なわれるようにと願っていたのに、実際にお耳に届いたのは、しいたげられた人たちの叫びでした。 

8. 土地はどんどん買い占められ、住む所さえない人が大ぜいいます。 それなのにあなたがたは、広々とした土地の真ん中に大邸宅をかまえ、まるで、地球はぜんぶ自分のものだと言わんばかりの顔をしています。 

9. しかし、それも今のうちです。 天の軍勢の主は、あなたがたがきっと恐ろしい目に会うと予告しています。 「多くの美しい邸宅が荒れ果て、そこに住む者は殺されるか、行方不明になる」と告げるのを、この耳ではっきり聞きました。 

10. 四千平方メートルのぶどう園から、たった四リットルのぶどう汁も取れず、三百六十リットルの種をまいても、たった三十六リットルの収穫しかあげられません。

イザヤ書 5