8. どんなことがあっても恐れてはいけない。 わたしは大昔から、きっと救うと言っていたではないか。 おまえたちはわたしの証人だ。 わたしのほかに神はない。 断じて一人もいない。 わたしのほかに岩はない。」
9. 偶像を作り、それを神にするとは、なんと浅はかでしょう。 そんな連中の希望はむなしい夢にすぎません。 見ることも知ることもできない偶像を頼みにしているからです。 こんな偶像を拝む者が赤恥をかくのは当然です。
10. 少しも頼りにならない偶像を作る者は、大ばか者と言われてもしかたありません。
11. それを拝む者はみな、顔を真っ赤にして神様の前に立つでしょう。 自分は神を作ったと粋がっていた大工も同じことです。 彼らはともどもに、震えおののきながら神様の前に立ちます。
12. 金属細工師は斧を作るために炉のそばに立ち、真っ赤に焼けた鉄をかなとこの上で力いっぱいたたきます。そのうちのどは渇くし、腹はへるしで、ふらふらになります。
13. 次は、大工がその斧で偶像を作る番です。 木ぎれの寸法を測り、しるしをつけ、人の形に彫ります。 こうして、一歩も歩けないが、見せかけは美しい偶像ができ上がります。
14. 彼は杉を切り倒し、糸杉や樫を選びます。 また森に月桂樹を植えれば、雨が育ててくれます。