14. 彼は杉を切り倒し、糸杉や樫を選びます。 また森に月桂樹を植えれば、雨が育ててくれます。
15. こうして大きくなった木の一部で体を暖め、パンを焼くたきぎとします。 さて、その残りはどうするのでしょう。 なんと、それで人々が拝む神を作るのです。 人々がひれ伏して賛美する偶像を作るのです。
16. 木の一部で、肉をあぶり、体を暖め、満腹感を味わいます。
17. ところがその残りで、神を作ります。 彫った偶像を拝み、「どうか、お救いください。 あなたは私の神です」と願うのです。
18. こんなばかなことがあって、いいでしょうか。 神様は、見えないようにと彼らの目をふさぎ、理解できないようにと思いを鈍くしました。
19. 彼らはよく考えようともしません。 「なんだ。 これはただの木ぎれじゃないか。 同じ木で体を暖め、パンを焼き、肉をあぶった。 その残りが神様だって? そんなことがあり得るだろうか。 木の切れ端にひれ伏すなんてばかげてる」と自問自答してもよさそうなものなのに。
20. 人にだまされている哀れな男は灰を食べます。何の助けにもならないものを頼りにしているからです。 彼はまともな考え方ができません。 「この手に握っている偶像は、偽の神じゃないか」と問いかけることができません。