イザヤ書 37:20-29 リビングバイブル (JLB)

20. ああ神様、世界中の国が、あなただけが神であることを知るためにも、どうか私たちをお救いください。」

21. その時、アモツの子イザヤは使いをやり、ヒゼキヤ王にことづけを伝えました。 「イスラエルの神様のお告げがありました。 神様は、あなたがアッシリヤの王セナケリブのことで祈るのを、お聞きになりました。

22. 彼についてのお告げはこうです。 シオンのよるべのない娘であるわたしの国民は、おまえを軽べつし、笑い者にし、ばかにして頭を振る。 

23. おまえがののしり、あざけった相手は、いったいだれか。 おまえはだれに毒づいたのか。 だれに高ぶり、言ってはならぬことを口にしたのか。 イスラエルのきよい神、わたしにではないか。

24. おまえは使いをよこして、わたしをあざけった。 得意になって自慢した。 『私は強力な軍勢を引き連れ、西の国を攻めた。 そびえるレバノン杉と良質の糸杉を切り倒した。 高い山々を征服し、密林を踏みにじった』とな。

25. おまえは、征服した地に多くの井戸を掘ったことを自慢している。 エジプトが全軍をあげてかかっても、おまえには歯が立たない。 

26. だが、こうなるように昔から決めていたのは、このわたしだ。 まだそのことに気づかないのか。 大昔からこのような力を与えておいたのは、わたしだったのだ。 おまえが城壁に囲まれた町々を瓦礫の山にしたのは、わたしの計画で実現させたのだ。 

27. だからこそ、おまえが攻めた国々の住民は弱く、やすやすと餌食になったのだ。 彼らは草のように無力で、容易に踏みにじられる新芽のようにもろく、屋根の草のように、太陽にあたると黄色にしなびた。 

28. わたしはおまえをよく知っている。 あらゆる行動が手に取るようにわかる。 わたしに向かっていきりたったのも知っている。 

29. 神にいどみかかるとは何事だ。 わたしは暴言をぜんぶ聞いた。 もう黙ってはいない。おまえの鼻にかぎを引っかけ、口にはくつわをはめて、もと来た道を連れ戻す。」

イザヤ書 37