1. 逆らってばかりいるわたしの子供たちは、きっとひどい目に会う。 おまえたちは、わたし以外の者なら、だれの忠告でも聞く。 しかも、これだけはしてもらいたくないと思うことを、平気でする。 不信者と同盟を結び、どんどん罪を重ねる。
2. わたしとは相談もせず、助けが欲しいばかりにエジプトへ下り、エジプト王の保護をあてにした。
3. だがエジプト王をあてにすれば、失望し、屈辱を受け、面子をつぶすことはまちがいない。 彼にはおまえたちを救う力などないからだ。
4. たとい王の勢力がツォアンにまで及び、おまえたちを歓迎する使者をわざわざハネスにまで遣わしても、
5. ほんの少しでも助けることはできない。 おまえたちは恥をかくだけだ。
6. エジプトめざして、恐ろしい砂漠をそろそろと進んで行く様子を思い浮かべよ。 エジプトの援助を買いつけるための宝物を山と積んだ、ろばやらくだの列が進む。 ライオンやすばしこいまむしの住む地を越えて行く。 ところがエジプトは、何一つお返しができない。
7. エジプトの約束は空手形だ。 わたしはこの国を、「無気力なわに」と呼ぶ。
8. さあ、行って、エジプトについてわたしが言ったことを書き記せ。 のちのちまで、イスラエルの不信仰に対する起訴状として残しておきたいのだ。
9. そうでもしなければ、彼らは口をとがらせ、わたしが一度も警告しなかった、と文句を言うに違いない。 「とんでもありません。 神様はただの一度だって、そんなことはおっしゃいませんでした」と言うに決まっている。彼らは意地っぱりで、強情な反逆者だ。
10-11. 事もあろうに、神の預言者たちに向かって、「だまれ。 おまえの言うことなんか、もう聞きたくもない」とか、「本当のことなんかどうでもいい。 耳ざわりのいいことだけを話してくれ。 うそでもかまわん。 陰気くさいことはまっぴらだ。 『イスラエルのきよい神様がこう言った』なんて決まり文句は、耳にたこができるほど聞いた」と言う。
12. イスラエルのきよい神様の返事はこうです。おまえたちはわたしの言うことを無視し、根も葉もないことを信じて悔い改めようとしなかった。
13. だから、災難が突然おまえたちを襲う。 ちょうど城壁にひびが入り、がらがら音を立ててくずれ落ちるようにだ。 何もかも、あっという間の出来事だ。