イザヤ書 29:10-21 リビングバイブル (JLB)

10. 神様が深い眠りの霊を注いだのです。 神様は預言者や先見者の目をふさいだので、 

11. 将来の出来事のいっさいは、彼らにとって封をされた書物同然になりました。 ですから、いくら読解力のある人に渡しても、「読めません。 封がしてありますから」と答えます。 

12. 別の人に回すと、「お気の毒さま。 私にも読めません」という返事です。

13. そこで神様はお語りになります。 「この国民は、口先ではわたしの民だと言いながら、実際にはわたしの言いつけを守らない。 連中の礼拝ときたら、そらで覚えた文句の反復だ。 

14. もう黙ってはいられない。 偽善者どもに思い知らせてやる。 最高の助言者さえ、まぬけ同然にしてやろう。」 

15. 自分の計画を神様に隠そうとする者と、陰で悪を行なう者は、ひどい目に会います。 そんな者は、口はばったいことを言います。「神様はこんなところまで目が届かない。 地上で何が起こっているかなんて、大よそご存じないさ。」 

16. なんとばかげたことを言うのでしょう。 陶器師である神様は、陶器にすぎないあなたがたより偉くないのでしょうか。 それとも、神様に向かって、「あなたは私たちを造らなかった」と盾をつくのですか。 機械はそれを発明した人に、「あなたはおしだ」と言えた義理でしょうか。

17. もうしばらくしたら、レバノンの荒野は再び実り豊かな平野となり、樹木がうっそうと茂るよく肥えた森となります。 

18. その日、耳しいは書物のことばを聞き、盲人は暗やみごしに神様の計画したことを見ます。 

19. 柔和な人は神様からくる新しい喜びにあふれ、貧しい人はイスラエルのきよい神様によって喜び踊ります。 

20. 弱い者いじめはいなくなり、あざける者は断たれ、悪事をたくらむ者は一人残らず殺されます。 

21. こんな連中は、ちょっとしたことに言いがかりをつけてはけんかを売り、裁判になればなったで、有罪の判決を下した裁判官を待ちぶせて袋だたきにします。 あらゆる口実をもうけて不正を行なうのです。

イザヤ書 29