9. ぶどう酒を飲みながら歌う喜びは昔物語となり、強い酒を飲んでも、口の中が苦くなるばかりです。
10. 町は無法地帯も同然で、どの家も店も戸締まりを厳重にし、略奪されまいと神経をとがらせます。
11. 暴徒は群れをなして通りをのし歩き、「酒をくれ」とわめきます。 喜びは失われ、楽しみは忘れ去られました。
12. 町は荒れほうだい、城門は無残な姿をさらすばかりです。
13. 国中どこでも、ごくわずかの生存者しかいません。
14. しかし、残った者は大喜びで歌います。 西に住む者が神様の偉大さをたたえれば、
17. 全世界の人々よ。 あなたがたが恐怖の地獄へ引かれて行く運命に、変わりはありません。
18. 恐ろしくなって逃げようとすると、穴に落ち込みます。 やっとのことで穴からはい出せば、今度は罠にかかります。 天から滅びが降ってくるので、足の下で大地は揺れ動きます。
19. 地はずたずたに裂け、何もかも原形をとどめなくなり、足の踏み場もなくなります。
20. 世界中が酔っぱらいのようにふらつき、嵐の中のテントのように揺れ動きます。 あまりの罪の大きさに耐えきれず、世界は倒れて、二度と起き上がれません。
21. その日、神様は天上の堕落した天使を罰し、地上の国々の高慢な支配者に罰を加えます。
22. 彼らは囚人のように駆り集められ、刑の執行の時まで地下牢に閉じ込められます。
23. ついに天の軍勢の主はシオンの御座にのぼり、イスラエルの長老たちの見ている前で、エルサレムを中心に世を治めます。 その栄光は、太陽の輝きも月のうるわしさも、色あせてしまうほどです。