1. 神様は地をくつがえし、広大な荒れ地にしようとしておられます。 全国民を地上のあちこちに追い散らすのです。
2. 祭司も一般の国民も、召使も主人も、女奴隷も女主人も、売り手も買い手も、貸す者も借りる者も、銀行家も債務者も、一人としてこの運命を免れることはできません。
3. 猫の子一匹いなくなり、いっさいのものが略奪されます。 このことは、神様がじきじきお語りになりました。
6. そのため神様ののろいが下り、人々は心がすさみ、日照りで死に絶えます。 生き残る者はほんの数えるほどしかいません。
7. もう人生の喜びなどありません。 ぶどうは収穫期になっても実らず、ぶどう酒は底をつきます。 陽気だった人も、すっかり顔をくもらせ、うなだれます。
8. 竪琴やタンバリンの陽気な音は二度と聞かれません。 楽しかった時代は全く過去のものとなります。
9. ぶどう酒を飲みながら歌う喜びは昔物語となり、強い酒を飲んでも、口の中が苦くなるばかりです。
10. 町は無法地帯も同然で、どの家も店も戸締まりを厳重にし、略奪されまいと神経をとがらせます。
11. 暴徒は群れをなして通りをのし歩き、「酒をくれ」とわめきます。 喜びは失われ、楽しみは忘れ去られました。
12. 町は荒れほうだい、城門は無残な姿をさらすばかりです。
13. 国中どこでも、ごくわずかの生存者しかいません。
14. しかし、残った者は大喜びで歌います。 西に住む者が神様の偉大さをたたえれば、
15-16. 東に住む者も、喜んで声を合わせます。地の果てから神様をほめ歌い、正義の神様の誉れをたたえる声に耳をすましなさい。ああ、それなのに、私の心は憂いのために重く沈んでいます。 悪はいぜんとしてはびこり、裏切り行為は至る所で見られるからです。
17. 全世界の人々よ。 あなたがたが恐怖の地獄へ引かれて行く運命に、変わりはありません。
18. 恐ろしくなって逃げようとすると、穴に落ち込みます。 やっとのことで穴からはい出せば、今度は罠にかかります。 天から滅びが降ってくるので、足の下で大地は揺れ動きます。
19. 地はずたずたに裂け、何もかも原形をとどめなくなり、足の踏み場もなくなります。
20. 世界中が酔っぱらいのようにふらつき、嵐の中のテントのように揺れ動きます。 あまりの罪の大きさに耐えきれず、世界は倒れて、二度と起き上がれません。