1. セラにいるモアブの避難民は、ユダの王と同盟を結んだしるしとして子羊を送ります。
2. モアブの女たちは、アルノン川の渡し場で、帰る巣のなくなった鳥のように置き去りにされます。
3. エルサレムに貢物を運ぶ使節たちは、助言と協力を求めます。 「私どもをかくまってください。 お願いですから、敵の手に渡さないでください。
6. これが、かねがねうわさに聞いていた、あの高慢ちきなモアブだろうか。 人を人とも思わない横柄な態度は、どこへ行ったのか。
7. モアブ中の人が泣く。 打ちのめされたキル・ハレセテのために嘆き、
8. 荒れ果てたヘシュボンの畑とシブマのぶどう園のために悲しむ。 戦争好きな敵将たちが、品質を誇るぶどうの木を切り倒したからだ。 指揮官は砂漠のヤゼルまで隊を進め、海岸地帯まで攻撃する。
9. だからわたしは、ヤゼルのため、またシブマのぶどう園のために大声で泣く。 ヘシュボンとエルアレのために、滝のように涙を流す。 そこでは夏のくだものと穀物がだいなしになったからだ。
10. 楽しみも刈り入れの喜びも、むなしく消え去った。 ぶどう園で聞かれた陽気な歌声は、二度と聞けない。 酒ぶねでぶどうの実を踏む光景は、これで見納めだ。 このわたしが、刈り入れの喜びに終止符を打ったのだ。
11. わたしはモアブのために、気も狂わんばかりに泣く。 キル・ヘレスへの悲しみは、とてもことばで表わせない。
12. モアブ人が丘の上で身もだえしながら偶像に祈っても、気休めにもならない。 偶像を祭り、宮で神々に叫んでも、救いはこない。