イザヤ書 16:1-12 リビングバイブル (JLB)

1.  セラにいるモアブの避難民は、ユダの王と同盟を結んだしるしとして子羊を送ります。 

2. モアブの女たちは、アルノン川の渡し場で、帰る巣のなくなった鳥のように置き去りにされます。 

3. エルサレムに貢物を運ぶ使節たちは、助言と協力を求めます。 「私どもをかくまってください。 お願いですから、敵の手に渡さないでください。 

6.  これが、かねがねうわさに聞いていた、あの高慢ちきなモアブだろうか。 人を人とも思わない横柄な態度は、どこへ行ったのか。

7. モアブ中の人が泣く。 打ちのめされたキル・ハレセテのために嘆き、 

8. 荒れ果てたヘシュボンの畑とシブマのぶどう園のために悲しむ。 戦争好きな敵将たちが、品質を誇るぶどうの木を切り倒したからだ。 指揮官は砂漠のヤゼルまで隊を進め、海岸地帯まで攻撃する。 

9. だからわたしは、ヤゼルのため、またシブマのぶどう園のために大声で泣く。 ヘシュボンとエルアレのために、滝のように涙を流す。 そこでは夏のくだものと穀物がだいなしになったからだ。 

10. 楽しみも刈り入れの喜びも、むなしく消え去った。 ぶどう園で聞かれた陽気な歌声は、二度と聞けない。 酒ぶねでぶどうの実を踏む光景は、これで見納めだ。 このわたしが、刈り入れの喜びに終止符を打ったのだ。

11.  わたしはモアブのために、気も狂わんばかりに泣く。 キル・ヘレスへの悲しみは、とてもことばで表わせない。 

12. モアブ人が丘の上で身もだえしながら偶像に祈っても、気休めにもならない。 偶像を祭り、宮で神々に叫んでも、救いはこない。 

イザヤ書 16