1. しかし神様は、イスラエル人にはあわれみをかけます。 彼らが特別の国民であることに、変わりはないからです。 神様は彼らを連れ戻し、もう一度イスラエルに住まわせます。 多くの国が彼らと手を結び、忠実な連合軍ができます。
2. 世界中の国々が彼らの帰国を助け、イスラエルに移住した外国人は彼らに仕えます。 イスラエル人を奴隷にした者は、逆に奴隷となります。 こうしてイスラエルは、かつての敵を支配するようになるのです。
3. 神様がご自分の国民から悲しみや恐れを取り除き、奴隷の鎖から解放して休息をお与えになる時、
4. あなたがたはバビロンの王を思いっきりやじります。 「やあ、弱い者いじめさんよ、とうとう年貢の納め時がきたようだな。
5. もうこれまでだ。 おまえの力も支配も、神様にとどめを刺されたんだ。」
6. あなたはイスラエルを怒りにまかせて迫害し、国々を牛耳り、圧制をほしいままにしてきました。
7. やっと今、全地は静けさを取り戻し、ひと息いれることができます。 世界中の人の口に喜びの歌がのぼりました。
8. 糸杉やレバノン杉のような森の木でさえ、うれしそうに声を張り上げて歌います。 「バビロンは骨抜きになった。 もうだれにも煩わされない。 やっと平和になった。」
9. あなたが地獄の門に着くと、そこの住民はこぞって迎えに出ます。 ずっと前に死んだ世界の指導者や大王たちも会いに来て、
10. 声をそろえて叫びます。 「やあ、とうとうあんたも、われわれのように弱くなったな。」
11. あなたの権力は失われ、あなたとともに葬られます。 あなたの宮殿で聞かれた、浮き浮きするような音楽もとだえ、うじがシーツ、虫けらが毛布の代わりです。
12. 暁の子、ルシファー(天使)よ、どうして天から落ちたのか。 世界に並ぶ者のない権力者だったのに、どうして切り倒されたのか。
13. それは、心の中でこううそぶいたからです。 「天にのぼり、最高の王座について、御使いたちを支配してやろう。 北の果てにある集会の山で議長になりたい。
14. 一番上の天にのぼって、全能の神様のようになってやろう。」
15. ところが、実際は地獄の深い穴に落とされ、しかも底の底まで落とされます。
16. そこにいる者はみな、あなたをまじまじと見つめて言うでしょう。 「ほんとにこの人が、世界中の王国を縮み上がらせた当人だろうか。