13. わたしが憤りと激しい怒りで天をゆするので、地球は元の場所から移動する。
14. バビロンの兵士は逃げて逃げて逃げ回り、ついに精根尽きて倒れる。 まるで犬に追われる鹿のように故国めざして一目散に走り、羊飼いに見捨てられた羊のようにさまよう。
15. 走る気力を失った者は、無残な殺され方をする。
16. 小さな子供たちは、目の前で、舗道の石に投げつけられて殺される。 家は略奪され、妻は攻め入った敵兵に犯される。
17. わたしはメディヤ人をバビロンに敵対させる。 どれほど金銀を積んでも、彼らのきげんをとることはできない。
18. 侵入した軍隊は、若者も赤ん坊も容赦せず、子供たちにもいっさい手ごころを加えない。
19. こうして、王国の誉れでありカルデヤ文明の華であったバビロンは、天からの火に焼かれたソドムとゴモラのように滅びる。
20. バビロンは二度と立ち上がれず、永久に人が住みつかない〔現在のイラクにあるバビロンは、今なお全くの廃墟である〕。 遊牧の民でさえ、そこにはテントを張らず、羊飼いも、そこでは羊の群れを休ませない。
21. 全く砂漠の野獣やだちょうの住みかとなり果てる。 家々はみみずくの巣となり、悪鬼が来ては踊り回る。
22. ハイエナや山犬は宮殿を巣窟とする。 バビロンの寿命はあとわずか、運命の時は、そこまで来ている。