12. 神様はアッシリヤ王を用いて目的を果たしたのち、今度は、高慢で横柄なアッシリヤに襲いかかって罰を加えます。
13. 彼らは鼻を高くしてうそぶいています。 「われわれは自分の力と知恵で戦いに勝ってきた。 われわれは高度の文明を誇る偉大な国民だ。 われわれの手で城壁をぶちこわし、住民を滅ぼし、財宝を運び出した。
14. 思うままに行く先々で宝物倉をかすめ、ちょうど卵を集めるように、難なく多くの国々をかき集めた。 それでもだれ一人、横槍を入れることはおろか、抗議さえできなかったのだ。」
15. しかし神様は、きびしく問い返します。 「斧は、主人に、自分のほうに力があると自慢できようか。 のこぎりは、それを使う人よりほめられるだろうか。 棒は、それを動かす手がなかったら、人をたたくことができようか。 杖は一人で歩くことができようか。」
16. アッシリヤの王よ、いい気になっていられるのも、これまでです。 天の軍勢の主は負け知らずのあなたの軍隊に伝染病をはやらせ、兵をばたばたと倒します。
17. 光であるイスラエルのきよい神様は、燃えさかる炎となって全軍を焼き尽くします。 イスラエルの国土を荒らした、いばらやおどろのようなアッシリヤ人を、たった一瞬のうちに焼き払うのです。
18. 今は壮麗な森のような大軍も、無残な姿をさらし、病人がやせ細っていくように、たましいと体もろとも滅び去ります。
19. おびただしい兵力を誇った大軍のうち、生き残る者はほんのわずかで、子供でさえ数えることができます。
20. そうなってはじめて、イスラエルとユダに残っていた者は、二度とアッシリヤ人を恐れなくなり、イスラエルのきよい神様である主だけを頼みとするようになります。
21. 全能の神様に立ち返るのです。
22. しかし、今イスラエル国民は海辺の砂のように多くいようとも、その時まで生き残り、神様に立ち返る者は、ごくわずかしかいません。 神様はご自分の国民を滅ぼそうと、堅く覚悟を決めておられるからです。
23. 彼らを根こそぎにすることは、天の軍勢の主である神様によって、すでに決められたことです。