7. 国は荒れほうだい、町々は焼け落ちた。 外国人がおまえたちの見ている前で、目につく物は手あたりしだいこわし、略奪している。
8. ところがおまえたちは取り残され、ただ呆然と眺めているだけだ。 収穫期の終わったあとの番小屋や、作物が荒らされている時の番小屋のように、だれからも見放されている。
9. もし天の軍勢の主が乗り込んで、わずかに生き残った私たちを救ってくださらなかったら、まちがいなくソドムやゴモラ(悪行のために、神様に滅ぼされた町)の住民のように全滅していたでしょう。
10. さあ、聞きなさい。 ソドムとゴモラのようなイスラエルの指導者と住民ども。 神様がお語りになることを聞きなさい。
11. おまえたちのいけにえなど、もううんざりだ。 これ以上わたしのところへ持って来るな。 丸々太った子羊もいらない。 おまえたちの供え物からしたたる血など見たくもない。
14. そんなものは大きらいだ。 見ただけでも気分が悪くなる。
15. これからは、手を天に差し伸べて祈ってもむだだ。 目を閉じ、耳にはせんをする。どんなに長く祈っても聞かない。 おまえたちの手は人殺しの手で、罪のない犠牲者の血がこびりついているからだ。
16. 身を洗って、きれいになれ。 もうこれ以上、悪事を重ねるところを見せないでくれ。 悪の道と、きっぱり縁を切れ。
17. 正しいことに打ち込み、貧しい人やみなしご、気の毒な未亡人を助け、人並みに扱ってやれ。
18. 神様はこうもお語りになります。さあ、大いに話し合おう。 おまえたちの罪のしみがどんなに頑固でも、わたしはそれをきれいにし、降ったばかりの雪のように真っ白にする。 たとい紅のような真っ赤なしみでも、羊毛のように白くする。
19. 喜んでわたしの手を借り、わたしに従いさえすれば、何不自由ない金持ちにしてやろう。
20. だが、相変わらずわたしに背き、言うことを聞かないなら、おまえたちは敵の手にかかって殺される。 神であるわたしがこう言うのだ。
21. エルサレムよ。 一度はわたしの貞淑な妻であったおまえが、今では売春婦になり下がり、ほかの神々に首ったけになっている。 一度は「紳士の都」と呼ばれたのに、今では人殺しのならず者だ。